市議団だより−市議団の主張

【16.12.15】図書館の管理をTRC・ホーメックス共同企業に指定

政府「図書館への指定管理は促進しない」と言っているのに…

◆来年4月からの導入なぜ急ぐのか
 豊田市中央図書館の管理運営を来年4月から3年間、民間営利企業に指定する議案が12月議会で上程されました。
指定管理をめぐっては、日本共産党市議団は、3月議会、6月議会を通じて、さまざまな問題を指摘し、図書館の指定管理者制度の導入に「白紙撤回」を求めてきました。市民へのパブリックコメントも行わないまま、9月議会の条例改訂の前に、事業者の公募をおこなった結果、応募者はTRC・ホーメックス共同企業体1社のみで、今回審査が行われています。「豊田市図書館サービス向上計画」策定を、図書館総合研究所(株)に委託しましたが、その図書館総合研究所(株)は、「TRC」の子会社です。しかも、プレゼンテーション審査会の審査員のうち、外部委員には指定管理に詳しい委員以外に、「図書館運営に関して精通した専門の委員を入れる考えはない」との市の認識が示されました。全国で、図書館の指定管理者制度には、深刻な事例があり、問題が指摘されています。
◆市の非正規職員は継続雇用されるのか
 現在の図書館の特別任用職員などの非正規職員が、引き続き図書館での勤務を希望した場合、市は雇用の確保を保障するのでしょうか。民間企業まかせで、「雇用の機会を設ける」と答弁するのみで大変不安です。また、賃金水準では、現状の水準を確保するように市が求めていますが、TRCからの「対応できかねる」との回答(プレゼンテーション審査の質疑議事録から)で、賃金の水準の確保や図書館サービスの向上が、どう図られるのでしょうか。
◆資料の収集・管理は図書館の維持・発展に不可欠
 「自動車資料」の量・質とも豊富な蔵書は中央図書館への高い評価となっています。TRCの提案内容にどう位置づけられたのでしょうか。答弁では、「定められたページ数で、網羅的に提案できるものではない」「自動車資料の提案がなかったことは、なんら問題は無い」と、図書館の評価に係る認識が示されましたが、資料の収集や管理は、図書館の維持・発展に欠かせないもので重要です。
◆政府は図書館の指定管理導入の促進の見送りを表明
 11月25日、政府は、図書館の指定管理者制度導入促進の「トップランナー方式」の適用は見送ることを表明しました。
 その理由を|亙公共団体においては、指定管理者制度を導入しないとの意見が多いこと ∧孤科学省及び厚生労働省や関係団体(日本図書館協会等)において、業務の専門性、地域のニーズへの対応、持続的・継続的運営の観点から、各施設の機能が十分に果たせなくなることが懸念されるとの意見があること 実態として指定管理者制度の導入が進んでいないこと を政府は明らかにしています。この点からも、指定管理者の決定は行わず、指定管理制度導入を再検討すべきではないでしょうか。
◆豊田市の図書館を考える市民の会が陳情を提出
 自民・民進の会派が反対意見
 「豊田市の図書館を考える市民の会」から、12月議会に「豊田市中央図書館の指定管理者の承認をしない事、中央図書館に指定管理者制度を導入しない事を求める陳情書」が提出されました。12日の教育次世代委員会で、自民・民進の会派からは陳情に反対する意見が出されました。
日本共産党の根本みはる市議は、陳情に賛成の意見を次のように述べました。指定管理者制度は、図書館事業の継続性や長期的展望に立った運営、公共性や公平性の面で公立図書館としての社会的責任を果たすことが困難と考えられ、専門的人材の確保や育成の困難さ、自治体として図書館運営のノウハウが失われる危険、地域の特性を踏まえた図書館政策の実施に支障をきたす可能性は否めない。

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